安保教授によれば、ガンという病気が、免疫抑制で起こっているということを考えると、手術、抗ガン剤(化学)治療、放射線治療という三大療法が正しいのかどうか、疑問だということです。
これら三つの療法に共通していることは、ガンを物理的に小さくする方法だということです。そして、これらの方法はいずれも、免疫の働きを抑制しますので、いったんは、ガン組織を小さくできるものの、治療が一段落するころに、身体中に免疫の抑制が強く起こり、その結果、リンパ球の数が激減してしまい、免疫力がない状態で治療が終わります。
治療箇所がどんなに小さくても、その組織が破壊されると、私たちの身体は、その組織を修復するために交感神経が緊張状態になり、その結果、免疫が強く抑制されるという反応が起こります。
こういう状態にある時に、またストレスがかかって、ガンが再び勢いを盛り返すと、身体には対抗する力がなく、ガンはあっという間に進行して、手の施しようがなくなってしまうのです。
安保教授らは、白血球の自律神経支配の法則に基づき、副交感神経を刺激することで、免疫力を高め、治療します。この場合、その人の生き方に、強いストレスやゆがみがあったことが、ガンになった原因であり、これを改めることでしか、根治できないことを納得して、当人は生き方を変え、医師はその手助けをしていくことが必要なのです。
そして、ガン患者が、発ガンを促すような生き方や生活を変えるための4つの指針をあげておられます。
1.生活パターンを見直し、ストレスを抱え込むような生活から脱却する。
2.免疫力が上がればガンは治らない病気ではないので、ガンへの恐怖をなくす。
3.免疫を抑制するような治療は受けない日、あるいは、受けている場合はやめる。
4.積極的に副交感神経を刺激し、免疫の働きを高める。
ここで、積極的に副交感神経を刺激するには、身体にいいもので、腸管の働きをほどよく刺激するような食べ物(柔らかく煮た玄米や野菜、きのこ)を食べることが、最も簡単な方法です。
また、副交感神経の活性化で大切なことは、心の持ち方で、よく笑うことがよいのです。笑うことは、ガンに限らず、さまざまな病気の治癒を支え、笑うことによって、膠原病を完治させた人もいるほどです。寄席番組で、落語や漫才を見て笑うもよし、コメディー映画を見るもよし、ユーモア本を読むのもよいでしょう。これは、病人に限らず、健康な人も多いに実行しましょう。免疫力を高め、病気に負けない健康な身体を維持することに、役立つはずです。
今回は、【大いに笑いましょう】ということで終わります。
次号もガンについての続きです。”笑う門には福来たる”です。次号まで、大いに笑い、免疫力を高め、快適にお過ごしください。