■第2号 電磁波2 (2005年06月27日) 『電磁波シンドローム』(生命を脅かす電磁波スモッグ)は、1997年にドイツ人によって書かれています。日本での翻訳出版は、2004年ですから、7年もかかって、日本で読むことができるようになったわけです。どういう理由で、これだけの時間差が出たのでしょうか? 前置きは、これぐらいにして、本論に入っていきましょう。 私たちの生活は、電気を使えるようになって、非常な速さで進歩しましたし、便利になりました。ですから、電磁波の害があると言われても、電気を使わない生活に後戻りできるのかと言われると、返答に困ってしまいます。 しかし、そうは言っても、電磁波によって、さまざまな病が持たらされるのだ、ということも、明らかになってきました。 この本では、電磁波が、私たちの周りの至る所に蔓延しているということもあってのことだと思いますが、“電磁波スモッグ”という言い方をしています。前号にも記述していますが、今回改めて、この電磁波スモッグにどのようなものがあるのか、さらに詳しく復習してみましょう。 1.家庭用電気 家庭内の電気配線、照明、電磁調理器、電子レンジ、台所用器具、テレビ、家庭用工作機類、 ヘアドライヤー、電気カミソリ 2.コンピュータ 職場でのパソコン及び大型コンピュータ、家庭用パソコン、ネットワーク(在宅オフィス) 3.人工衛星 電波(ラジオ、テレビ)、長距離通信、軍事用、研究用、気象学用 4.放送用(テレビ塔) 長波、中波、短波、超短波、VHFとUHFのテレビ 5.指向性電波 電話サービス 6.業務用及びアマチュア無線 CB無線、警察用、軍事用、保安サービス用の携帯用無線電話機 7.電気的保安警備装置(セキュリティー) 空港その他の公的設備・装置、商店、個人の家 8.移動無線 家庭用コードレス電話、携帯電話、インターネット用電話 9.レーダー 軍事用、航空管制用、交通警察用 10.医療用 ジアテルミー(透熱療法)、X線、CTスキャン、MRI 11.産業用、手工業用 電気溶接、電気ノコ、電気ミシンなど 私たちには関係ないよ、と言いそうな電磁波スモッグもありますが、実際に使われてい るのですから、私たちの周りを飛んでいることは、間違いないことでしょう。 例えば、電磁波の問題に触れることなく(電磁波が危険ですよ、などと言いながら商品を薦める人はいませんが)、ガスのように火を使わないので、電磁調理器は安全です、という説明を受けて、購入される方がおられます。確かに、火事という面でいえば、安全なのかもしれませが、電磁波の面からいえば、もっと恐ろしいことになるのではないか、と思うのです。調理器の高さが、女性の子宮ある高さ付近であることや、毎日、決まって使う必要があるのですから。ただし、こういうことを承知の上でお使いになるのは、その方の自由ですから、お止めくださいとは、言えませんが。 以上、電磁波スモッグの実際について、お話ししましたが、すべてに共通することは、物 事は、ある一面のことだけで、判断しないようにしなければならない、ということではないで しょうか。 次回は、電磁波スモッグが、人体に及ぼすと考えられている影響について、お話して行きたいと思います。次回まで、健康で、楽しくお過ごしください。(^‐^) |