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電磁波シンドローム

■第7号 電磁波対策-居間 (2005年08月01日) 
今回は居間についてです。どこの家庭でも、テレビは置いてあると思います。最近は大型テレビが増えています。エレクトロニクスの進歩は、日進月歩ですので、『電磁波シンドローム』が書かれた時代は、大型テレビもブラウン管式だったでしょうが、今は、液晶あるいはプラズマといった方式のテレビですので、電磁的な負荷については、この本の内容と多少異なってくると思います。とは言っても、地上波ディジタル放送の受信が可能なテレビが主流になっているでしょうから、別の面で、電磁波スモッグの問題が出てくるのではないかと推測されます。つまり、ブラウン管式では、ブラウン管から出てくる放射線が、一番の問題だったのですが、今は、むしろ、ディジタル処理が電磁波スモッグの負荷の問題になると思われます。
次は、照明の問題です。もちろん、照明の問題は、どの部屋にもあることなのですが、この本では、ハロゲン灯とこれに付属する変圧器が、居間にたくさん使われていることを問題にしています。ですから、ハロゲン灯をご使用の方は、要注意です。しかし、蛍光灯をお使いの方は、安全かというと、決してそうとも言えません。FMラジオをお聞きになっていて、蛍光灯をつけると雑音が入ったりすることはないでしょうか。これは、蛍光灯からの電磁波スモッグが電波に影響を及ぼしているのです。また、2階建ての場合、電磁波スモッグの観点からいうと、寝室は、1階の方が良いということです。2階の場合は、床(こちらの方が天井より身体に近い)と天井から、電磁波スモッグを受けるからです。
そして、読書灯に電圧を節約するための変圧器が付いている場合には、この変圧器が、電磁波スモッグの発生源になります。また、室内の明るさを調整するために、調光器をつけておられるとしたら、これも、電磁波スモッグの発生源です。
ただ一つ、居間での朗報は、CDプレイヤーやMDプレイヤーなどのハイファイ音響装置では、通常の使用状態で、ほとんど危険がないということでしょう。ここで言う“通常の使用状態”というのは、新しい構造で、技術的欠陥がない装置から1〜2mの距離で音楽を聴いている状態です。ですから、狭い部屋で、毎日長時間聞いている場合は、問題あり、ということになります。
次の話は、『電磁波シンドローム』にはありませんが、実際に経験者から聞いたお話ですので、特別に追加してお話しします。ご家庭によっては、リクライニング式の電気マッサージ機をお使いになっておられるかもしれません。肩が凝ったとか、腰が痛いとか、疲れたとかで、電気マッサージは気持ちのいいものですから、毎日のようにかかっていると、電磁波スモッグにやられてしまいます。第6号でも触れましたように、モーター類が電磁波スモッグの発生源になるのですから。
それでは、対処法について考えていきましょう。
●テレビ受信機
  ・テレビを観るときは、4m以上離れる。大画面の場合は、さらに離れて観る。
  ・ブラウン管式では、真正面から外れた所に座る。
  ・テレビ作動中は、静電気及び交流電気の電場によって、大気中のイオン濃度が損なわれるので、室内に十分な湿度を保つことで、早く正常に回復させる。
  ・1日90分以上テレビを観ない。

  ・テレビを観ないときは、コードを抜くなどして、電源を完全に切る。
●ハロゲン灯
  ・在来型の白熱電灯に替える。(蛍光灯ではいけません)
  ・白熱電灯にできない場合は、ハロゲン灯の数を減らす。
  ・変圧器を人が座る場所から2〜3m離す。
  ・電気の供給電線を平行線から撚り線に替える。
●読書灯
  ・白熱電灯に替え、変圧器を座る場所から、3m離す。
  ・隣の部屋との距離も考慮し、使用しないときは、電源を完全に切る。
●調光器
  ・普通のスイッチに替える。
●ハイファイ音響装置
  ・2m以上離れる。
  ・長時間聞かない。
  ・聞かないときは電源を完全に切る。
●電気マッサージ機
  ・毎日マッサージ機をかけない。
  ・使用しないときは、電源を完全に切る
 以上の対処をすることで、居間関係での電磁波スモッグは減少します。
 ここのところ少し長くなってしまい、申し訳ありません。次回は、台所編です。次回まで、健康で、楽しくお過ごしください。(^‐^)

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