■第2号 シンクロニシティ (2005年09月12日) 今回から、『人生の意味』について、お伝えしていきますが、予告通りに、まず、シンクロニシティについてから始めましょう。これは、本では第6章に当たりますが、この本での大事なテーマの一つです。 シンクロニシティをご存じの方もおられると思いますが、念のために説明しますと、ユングがつくった言葉で、直訳して「共時性原理」、“意味のある偶然の一致”のことをいいます。ですから、例えば、必要な情報を提供してくれる人に出会うといった出来事もその一つです。頭の中で思い浮かべた人から電話がかかってきた、というようなことはありませんか。近所で、昔の知人にばったり出会ったことはありませんか。これらはまさに、偶然の出来事ですが、偶然のことで驚いたとか、懐かしかったなどの思いで終わっていませんか。また、偶然の出会いを、人に限らず、出来事や書物などにも広げて考えてみてください。 私達は、因果関係つまり、原因と結果で物事を考える習性が身に付いているように思います。ですから、偶然の出会いにはあまり注目することはないのです。 しかし、このような“偶然の一致”が起こったときに、ちょっと考えてみてください。 @私は今何を考えていたのか Aこの人物(出来事、書物)と自分との間に、どんな関係があるのか Bこの人物(出来事、書物)は、今の自分が抱く疑問や関心に答えてくれる情報を持っているのか Cこの偶然の一致は何を暗示しているのか Dこの偶然の一致によって、元気が湧き、やる気が起きてきたか Eこの人物(出来事、書物)との出会いを後押しする力のようなものを感じるか Fこの人物(出来事、書物)との出会いで、何か起こりそうな予感がするか これらを感じたときには、この人物(出来事、書物)と関わるよう働きかけてみてはいかがでしょうか。その出会いによって、ご自分の生き方が変わるかもしれません。飛躍した言い方になるかもしれませんが、生き方が変わるということを人として成長する、と考えると、その出会いは、成長するために準備されたものだったとは言えないでしょうか。 こういうふうに考えると、《出会いに偶然はない、出会いは必然である》ということになってくるのではないでしょうか。生まれて死ぬまでの間で起こる、さまざまな出会いには、意味があるのです。私達を人として成長させるために。 今、私どものホームページの中の、このページをお読みいただき、何かを感じ、考えていただいているとすれば、望外の喜びです。これをきっかけとして、シンクロニシティについて考えてみてください。そして、シンクロニシティを活かすようにしてください。充実した未来がひらけるかもしれません。 それでは、次回まで、健康で、楽しくお過ごしください。(^‐^) |