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サイレント・ベイビーからの警告

■第2号 なぜサイレント・ベイビーができるのか (2005年11月14日)
今回は、なぜサイレント・ベイビーができるのか、からお話を進めましょう。
最近は、病院で出産する人がほとんどではないでしょうか。出産後、39〜50人の赤ちゃんが新生児室に寝かされています。そして、泣いても、むずかっても、決まった時間に看護士の世話を受けることになります。
赤ちゃんは、泣いたり、むずかったりしておなかが空いたとか、オシメが濡れて気持ちが悪いと訴えます。このときに、誰かが来て、欲求を満たしてくれると、泣いたり、むずかることで自分の欲求を満たしてくれることがわかり、泣いたり、むずかったりするようになるのです。
 ところが、泣いても、むずかっても誰もかまってくれず、欲求も満たしてくれないことがわかると、あきらめてしまい、じっと蛍光灯を見つめるような感じになります。(これを蛍光灯ベイビーといいます)つまり、かまってくれないことを悟り、自分の小さな心の中に引きこもってしまうのです。
一つの問題は、こういう状況が、サイレント・ベイビーを生み出す下地になるということです。
出産後の赤ちゃんが入院している期間は、通常7日前後でしょうか。長くても2週間程度です。退院後に、お母さんにたっぷりと接し、スキンシップがあれば、蛍光灯ベイビーでなくなるのです。
しかし、子育てをしたことがなかったり、昔のような大家族ではなく、核家族ですから、近くに子育ての見本はありません。
そうすると、病院の新生児室での新生児への接し方、つまり、お乳のくわえ飲みや、あまり抱き上げない育児法を見てきたお母さんの中には、それが正しい育児法だと勘違いしてしまう人も少なくありません。さらには、病院の医師や看護士から「あまりかまい過ぎたり、甘やかし過ぎると、子どもの自立心を損なうので気をつけるように」と指導されることもあるでしょう。こうなると、サイレント・ベイビーが誕生してしまうことになるのです。これが、アメリカ式の強制自立を重視した育児法で、第2次大戦後、日本にも入ってきました。しかし、アメリカでは、こうした育児法の反省が1989年頃から起きているのですが、1999年時点で、日本にはこの反省が伝わっていないのです。
では、サイレント・ベイビーを生まないようにするにはどうすればいいのでしょうか。
まず、生後3ヶ月までは、泣いたり、むずかったりするのは、おなかが空いたとか、オシメが濡れて気持ちが悪いとか、体内から離れた不安から抱き上げてほしといった、その赤ちゃんの生存に関係した切実な欲求ですから、無条件に満たしてやらなければなりません。お乳をあげるときは、抱き上げ、気持のいい温もりと共にあげなければなりません。つまり、甘えさせ、十分なスキンシップが必要なのです。これを怠ると、心の栄養失調に陥り、お母さんやまわりの人々に心を閉ざすサイレント・ベイビーが生まれるのです。
生後3ヶ月から3歳までを乳幼児後期と言います。この時期は、子どもの心が分化し、欲求も複雑になってきますので、すべての欲求を満たすことは不可能になります。
たとえば、お父さんのタバコが欲しいというようなことも起こるでしょう。その時は、当然欲求は満たしてやるべきではありません。また、赤ちゃんのすべての欲求を先回りして満たしてあげると、自分という存在と母親という存在の区別がつかなくなってしまいます。たまに満たしてあげないと、赤ちゃんが泣きますが、それが大事なのです。泣くと同時に、自分と母親が違った存在ではないかと気づくようになるのです。ここで初めて、赤ちゃんと母親の違った個性が誕生し、自分らしさ、つまりアイデンティティの形成に結びつきます。
いかがでしたか。それでは、次回まで、健康で、楽しくお過ごしください。(^‐^)

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