■第10回 [継続は力なり」実感 (2007年04月04日) 健康生きがいづくりアドバイザー 岡田 保 「元気?」と聞かれた時、現在では何人の方が胸を張って、「自分は本当に元気だ」と言えるでしょうか。 こうすれば元気でいられると、気持ちはわかっていても、実践するのはなかなか難しいものです。 例えば、すばらしい料理のレシピを習っても、それを日常生活で実際に作らなければ何の意味もありません。無理なくできる健康法を考え、日々それを実践し、「なんとなく不調」な身体と縁を切りたいものです。 私のライフワークの一つは健康です。 私が健康に興味を持つようになったのは、20代の時、新聞に目を通す機会に恵まれたことです。そのころ、私は人生の目的を模索していたので、これからどう生きていけば良いか、先達はどのような人生を送ってきたのかといった記事に目がひかれました。 その中で、川崎製鉄会長(1970年代当時)の「人生で大切なことは、まず健康である。病気をすれば、親にも、周りの人にも迷惑がかかるし、本人もしんどい。そして、どんなに優秀で才能があっても、立派な仕事はできなくなる。だから、健康は重要だ。自分は、健康法として毎日ストレッチ体操をしている」というのがありました。私は、これだ、と思ったのです。 いろいろな健康法(タワシで身体をこする、○○体操・・・)を調べ、私専用の健康ファイルをつくりました。そして、長続きするにはどうすれば良いかといろいろ考えました。そのころ、私は出張が時々あって、そこに道具を持って行くことはできません。そこで自分なりの健康体操法を決めました。それは、道具無しでいつでもどこでもできるストレッチ体操です。 その後、もっと健康になりたいと考えているうちに、ヨーガへとつながっていきました。以来、私はヨーガを30年以上も続けています。その中で特に思い出されるのは、出張でインドネシアに行った時、赤道直下(ポンティアナック)のゲストハウスのデッキ(ベランダ)で朝日を身体いっぱい浴びながら、すがすがしい気持ちでストレッチ・ヨーガを行ったことです。 私はこのストレッチをしないと気持ちが悪いのです。調子が悪いときも、ストレッチをするとスッキリします。自分が楽しく、自分にとって効果があれば良いのです。 自分のできるところから、自分のできる範囲で少しずつ続けるということが大切です。人間の体はそうすると必ず少しずつ柔らかくなります。 “継続は力なり”を自分で実感できたことがよかったと思っています。 このような健康体操を、みなさんもぜひ知っていただき、やってもらいたいと思っています。 私も自分の好きなことで、少しでも社会に貢献でき、人の役に立つことができたなら、こんなうれしいことはありません。(奈良日日新聞掲載)
それでは、次回まで、楽しくお過ごしください。 (^‐^) |