■第16回 小地域活動で輪を大切に(2007年05月16日) 健康生きがいづくりアドバイザー 高幣豊子
21世紀は少子高齢化社会といわれています。このような状況の中で私も含め介護の問題、高齢・独居世帯の人々は将来不安を感じておられるのが現実でしょう。 これからはみんなが同じような悩みを背負うことになります。 私も「健康と生きがい活動」が常に頭にあり、つたないボランティア活動の経験を生かして、私が住む平群町で小地域ネットワークづくりを積極的に取り組んでは、と思ってまいりました。 最近は会社生活を定年で終えられた人が、町内を朝、晩と散歩されている光景が増えています。当然、運動不足からくる健康管理のためでしょう。 また、家に四六時中にいるということは夫婦間でも、時によっては目障りになることもあるでしょう。 女性は日ごろから地域につながりをもつ機会も多く、動きのある社会生活を送っていますが、男性はそんな中に、なかなか入りづらいものでしょう。 定年後の再就職はご本人さんの意欲とは別に、受け入れ先も少なくままならぬようです。 人生は100歳と言われる時代です。楽しく愉快に過ごし、一人ひとりが健康と生きがいを求めて、多くの仲間づくりをしなければなりません。 昔の言葉に「隣は何をする人ぞ」という希薄な関係でなく、「とんとんトンからりんの隣組」、「遠くの親戚より、近くの他人」といわれるように人と人との輪・和・環ではないでしょうか。 小地域活動では春の花まつり、夏のそうめん流し、冬にはおもちつきと季節の集いなどなど、ほかには子ども見守り活動と、多種多様なことを行っています。 私は「小地域ネットワークづくり」は世代間を超えたふれあいの場づくりであり、自分の老後の生きがいと位置づけております。 現在、この活動は自治会単位で展開し、この小地域ネットワークが大いに広がれば、町全体が心豊かなふれあいの町、住んで良かった町づくりになるものと考えております。 活動は「ゆっくり、あせらず、一歩一歩地道に歩んでいく」このことがやがて大きな輪になると信じて活動に励んでおります。(奈良日日新聞掲載)
それでは、次回まで、楽しくお過ごしください。 (^‐^) |