■第2回 健康はストレスのない心から (2007年02月01日) 健康生きがいづくりアドバイザー 川田和幸
仕事に没頭していた人は、特に定年になり、職場を離れることになって、やっと、「生きがい」について考える人が多いようです。 そして、その時に、まず健康について考えるという人が多いのです。というのは、病気をしていたのでは、生きがいとは、と考える余裕などないからです。 つまり、生きがいをもって生きるためには、健康であることが必要な条件になってくることは、おわかりいただけるのではないかと思います。 そこで、今回は、健康について、心の側面から少し考えてみたいと思います。 ところで、昔から「病は気から」と言われていますし、近年のストレスの多い社会では、心を病む人が非常に増えてきていることはご承知の通りです。 そして、心が病むと身体も病んでくるということもご存じの通りです。身体が病むと心も病む、というふうに悪循環が起こってきます。 このように、心と身体が切っても切り離せない関係にあることはお分かりいただけるでしょう。ですから、心と身体のどちらが大事なのかということは、言えないかも知れませんが、それでも敢えて言うとすれば、身体より心ということになります。このことについて、少し具体的に話してみましょう。 現在、病死では、ガンで亡くなられる方が一番多いのですが、それでもガンが治る人はいるわけです。 では、ガンが治る人はどういう人かというと、ホリスティック医療に携わる医師のお話によると、「生きよう」とした人、つまり、「心のあり方」を見つめ直し、ガンになった現実を忘れ、自分の生き方を改めたり、自分のことではなく他人のことを心配した人が治っていくというのです。 ということで、心の方が大事だと思うわけです。 さて、ストレスと言えば、精神的なストレスを思い浮かべる方が多いと思いますが、ストレスはこの他に、社会的、精神的、生物学的、化学的、物理的とさまざまにあります。 そして、これらのストレスが、人間の身体のバランスを保つ役割を果たし、脳の中心部にあって、自律神経系、内分泌系、免疫系といった機能を精巧に調節するコンピュータとも言える視床下部への血液供給を不足させることになります。 そして、どの系統にダメージを受けるかによって、高血圧、月経不順、リウマチ、ガンなどなどの病にかかることになります。 また、ストレスによって、抵抗力を高めようとする結果、バランスを取ろうとする際に、活性酸素が発生します。 この活性酸素もまた、現在、万病のもとと言われているものです。 では、どうすれば、ストレスを感じることなく、健康で生活できるのでしょうか。 その一つは、この連載で取り上げられている「生きがい」を持ち、楽しく生活することなのです。生きがいについては、今後の連載でさまざまに取り上げられる事でしょう。 では私はどうかと言うと、自分で自分自身を客観的に見つめることができる、セルフ・カウンセリングという方法によって、ストレスを軽減しています。また、この方法で生きがいを探求することも可能で、これを普及し支援することが、私の生きがいの一つになっています。(奈良日日新聞掲載)
それでは、次回まで、楽しくお過ごしください。 (^‐^) |