■第5回 歩くことで体力保持 60歳を迎えてエアロビクス (2007年02月22日) 健康生きがいづくりアドバイザー 木村 一夫 私は還暦を迎えるころに、スポーツジムでエアロビクス体操を始めました。これからの25年の人生を自分のしたいことをして生きるには、元気でなければできないと思ったからです。 始めてみて驚いたのは、体がほぐれて軽く感じ、気分も爽快になったことでした。レオタード着の女性のそばで運動すると元気になるのか、あるいは、やはり人間は動物であるから、動けば血液もリンパも良く循環し、免疫機能も向上し、健康な体になると思われます。夫婦連れで、にこにこしながらウオーキングする姿を見かけますが、大変良いことと思います。 退職してからは、地域の人たちと共に「古道を歩く会]を作り、ウオーキングと史跡を訪ねて歴史の勉強を楽しんでいます。この会も今年で7年目になるのですが、当初は10人程度の会員であったのが、今では70人を越すほどになりました。 始めた動機は、年をとっても運動が大切なことを知って欲しいことと、一緒に自分も楽しみたかったからです。しゃべりながら歩き、帰りにはビールなどを飲みながら歓談すれば、心も軽くなります。体も心も健康であれば、自分のしたいこともできます。 70歳までは努力なしでも元気にすごせますが、それから後は生活習慣病などにかかっていると体に故障が出て、介護の世話を受けることになります。やはり還暦前からウオーキングなど運動し、笑いのある生活を送ることが大切だと思います。 週2日以上、1回10分以上、強度的には「少し息が弾む」程度に、有酸素運動(酸素を継続的に取り込んで、脂肪を燃やしながら行う運動)をすることが良いようです。 ウオーキングも良いし、2年前に文化勲章を受けられた80歳以上の女優、森光子さんは、毎日毎晩、70回、計140回のスクワットをされています。だから「放浪記」の主演を45年間、1800回以上の舞台を休むことなく、でんぐり返しをしながら勤められたと思います。 私も76歳になりましたが、毎日50回のスクワット、週1回程度のエアロビクスを続けて、元気にウオーキングを続けています。 私たちの今日までの人生は多くの人に支えられてきたものなので、少しでも世間にお返しする気持ちで、仕事でも、社会奉仕でも、自分のしたいことで、家庭に、地域に奉仕してもらいたいと思います。そこから生きがいを感じるようになると思います。(奈良日日新聞掲載)
それでは、次回まで、楽しくお過ごしください。 (^‐^) |