■第7回 社交ダンスで右脳を刺激! (2007年03月08日) 健康生きがいづくりアドバイザー 真杉 邦彦 リタイアを機に、何か一つくらい夫婦で共通の趣味を、ということで始めたのが社交ダンスです。以来ようやく5年が経過。 ようやくという言葉には高齢ゆえか、時間をかけてもなかなか思うように上達しない社交ダンスの奥深さと、健康増進の面から、曲がりなりにも続けてこれたという感慨が込められています。 社交ダンスを始めたもう一つの動機にクルージングがあります。といっても、貧乏な年寄り二人が年1〜2回気休めに乗る内海、近海のクルージングです。 船旅の魅力のひとつに、ディナーの後に行われる生バンドの社交ダンスタイムがあり、「船に乗っていてこれをしない手はない」と思った次第。 昨今古くさいと見られていた社交ダンスも映画「Shall We ダンス?」のヒットなどをきっかけに見直されているのではないでしょうか。 特に高齢者の社交ダンス熱が高まっているようで、私の住む生駒市では社交ダンス同好会が20グループもあります。 現在私はダンス教室のレッスンでしぼられているほか、地元の同好会でも汗を流していますが、何よりも反復練習が大切です。 ダンスの起源はヨーロッパ宮廷の舞踏会であり、イギリスで大成されて現在のモダンダンス(ボールルーム・ダンシング)となりました。 従ってルールやマナー、エチケットを大切にしており、またカップルが寄り添うように踊るため、姿勢、ホールド、ムーブメント、リードとフォローが重要な要素となります。20世紀になってラテンの種目も加わりました。 社交ダンスで姿勢が良くなったという人も多く、腰痛の人に社交ダンスを勧める医者もいます。背筋を伸ばすと腹筋も伴い、腰にとって自然で負担の少ない姿勢になるのです。 私の場合、肩こりが少なくなりました。なにしろ絶えずフットワークで前後,左右へ移動しながら回転を続けると、たちまち汗ばみ、かなりのハードワークです。 また、音楽は右脳を刺激するといわれ、その音色やリズムを全身で受け止めての踊りは快適な心理状態になります。 踊るという人間の本能性に根ざした社交ダンスは、音楽を楽しみながらスポーツ性に富んでいます。そしてダンスほど年齢に関係なく楽しめるものはないでしょう。 しかし、ダンスの技術はなかなか奥深く、特に男性は相手をリードする役割を担っているので、パーティなどで知らない女性と組む場合、踊りの流れに乗って次のフィガ―が何であるかを相手に察知させなければならず、明確な意思と円滑な動作、相手への思いやりなどが必要です。 ミスの責任は男性にあり、上達するには女性の何倍も練習しなければならないとか。どうりでパーティなどでは男性のほうが少ないわけです。 ともあれ、体全体で音楽を受け止め、頭脳も使いつつ、スポーツ感覚で楽しく踊れる社交ダンスは健康増進にも最適です。(奈良日日新聞掲載)
それでは、次回まで、楽しくお過ごしください。 (^‐^) |