■第9回 満足感や充実感を (2007年03月21日) 健康生きがいづくりアドバイザー 大林 久信 「生きがい」を構成する基本要素は、「家庭経済の安定」、「健康」そして「心(生きがい感)」であり、さらに「家族と共感できる生活」と言われます。 これらが充足されて初めて生きがいのある生活が過ごせるものでしょう。その意味で健康と心(生きがい感)は密接不可分であり、健康でさえあれば生きがいは万全かと言えばそうではなく、逆に健康を害して生きがいは語れない。 つまり、心身の健康は生きがいのづくりのベースではあるが、一方では、満足感や充足感、達成感や存在感さらには使命感など、生きがいを感ずる活動無くして心身の健康を維持し続けることは難しいのではないかと思われる。 さて、私の「健康」の最大の課題は昨年まで「禁煙」にありました。昨年5月、学生時代から40年以上続いた喫煙を止めることに成功しました。 今どき禁煙など大した自慢にもなりませんが、私自身にしてみれば真に「万歳」です。禁煙できた理由・状況を参考になればと少し記します。 昨年4月、風邪にかかり、せきが3週間以上続き、タバコが極端にまずくなりました。これまで風邪にかかり一時的に禁煙せざるを得なくなっても、回復すれば従来通りに喫煙するのが常でした。 しかし、今回は風邪が長期化し、従来とは違った健康悪化を危惧せざるを得ない状態となり、これが最大の要因だったかと思います。 また同時に、ちょうどそのころ、健康生きがいアドバイザーの研修中であり、健康が看板の資格に喫煙はふさわしくないと自覚したこと、かねてから家族の禁煙希望が強かったこと、さらには、健康で充実したこれからの生活を送るために重大な成人病にかからないような生活習慣に変えることが不可欠であるとの自覚に至ったことなどが成功要因であるといえます。 医師やニコチン貼付薬の世話にならずに禁煙できたポイントは、何よりも禁煙の意志を強固に持続すること 上記のような禁煙の根拠を明確に自覚すること 周囲に公言し協力を得ること 禁煙ガイドを忠実に守ること スケジュール管理をすること、です。 禁煙後は、食事がおいしくなり、せきやたんが減るなど一般に言われている効果が明らかになっています。 日常の健康生きがい活動に少し触れます。二つの「歩く会」に所属し、京阪神の山々、歴史の里や古寺、四季折々の草木や花を訪ねて月に2回以上、毎回10キロ〜15キロを仲間たちと歩くことを楽しみ、また、スコアーを度外視した下手なゴルフをし、さらに1日平均8000歩以上になるよう近くの山里を1時間程度散策するなど、健康面では主にウオーキングを中心とした生活習慣を続けています。 一方、社会へのお役立ちでは、健康生きがいづくりアドバイザー協議会の世話役活動や、NPO法人で若年者・中高年者の再就職支援や健康生きがいプラン支援などの活動に参加するなど心身の健康と生きがい活動をバランスよく進めていきたいと思っています。(奈良日日新聞掲載)
それでは、次回まで、楽しくお過ごしください。 (^‐^) |