■細胞から元気になる食事
私は、平成9年に、サラリーマン生活を止め、民間療法を始めるために起業しました。それから、人の健康に向き合ってきました。その中で、食事の問題や心の問題の大切さに気づきました。そして、食事については、諸々の本を読みあさり、心の問題については、一つの(私の考えでは、最良の)解決法として、セルフ・カウンセリングを学びました。
それ以来、来所されるお客様には、食事の大切さや、心の持ち方についても、お話ししてきました。
そんな中、平成16年、eブックが出始めた頃に、できるだけ多くのみなさんに、健康生活を送るための食についてお伝えしたいとの思いから、「医者も教えてくれない 食べていいもの 悪いもの」をeブックとしてまとめました。
基本的にはこの時に書いたことを修正する必要はないと思っています。しかし、ここ2、3年はガン患者さんとの関わりが多くなりました。ガンの食療法については、ゲルソン療法が有名です。また、個人的に、食事療法を研究し、ボランティアで全国を指導して歩いておられる方も知っております。食療法といっても、様々ですが、基本的なところでは、同じものがたくさんあるように思います。
しかし人は顔が違うように、自分にあった食療法や療法(心の持ち方も含めて)というものがあるのだと思います。そんな思いで、いろいろな人が探し当て、情報として発信されているものを紹介し、それを個々人の責任のもとに試みていただければとの思いで、お伝えしていこうと思います。
その手始めとして、分子整合医学の観点からの著書をご紹介致しましょう。
ただし、詳しい内容につきましては、原書をお読み下さい。
「細胞から元気になる食事」
杏林予防医学研究所所長 山田豊文著
著者は、分子整合医学という観点から、有名スポーツ選手の栄養指導も行っておられます。また、“正しく食べるために食べない断食”を解説した、「脳がよみがえる断食力」も著しておられます。
さて、「細胞から元気になる食事」を非常に荒っぽくまとめると以下のようになるでしょうか。
○5つのポイント
@ 体内のミネラルバランスを維持する
・ミネラル摂取の注意点は、総じて、吸収されにくい性質(難吸収
性)を持つこと。
・相互の関連性が非常に密接。体内で協調しながらも拮抗し、しか
も、体が要求する量と体に毒性を示す量の範囲が非常に狭いミネラ
ルも多い。(特定のミネラルの摂取や過剰摂取は健康を害する)
A 体内の脂肪酸バランスを維持する
・脂肪は、エネルギー源でもあり、細胞膜の材料でもある。注意すべ
きは、「質」。
・どんな種類の脂肪をどのようにとるか(とらないか)が重要。
・不飽和脂肪酸【必須脂肪酸】(オメガ3とオメガ6を1:2〜1:4の
摂取比率でとる)
オメガ3;EPA(鮭、鰯などの魚油)、DHA、αリノレン酸(亜麻仁
油、シソ油)
αリノレン酸は体内でEPA、DHAに変化し、細胞膜を構成。細
胞膜を柔軟にする。血液を流れやすい状態にし、炎症を最小限
にとどめる。
オメガ6;コーン油、ごま油、マヨネーズ(現在の食生活で過剰摂
取している)
B 抗酸化物質(体のサビ止め)を十分にとる
・過剰な活性酸素は細胞を攻撃し、DNAにダメージを与える。
・ビタミンCの他、多種多様の食品をとる。
C 食物酵素を十分にとる
・酵素こそが生命活動の主役(ミネラルやビタミンは酵素の活性化成
分)
・酵素の働きにより、細胞がDNAの設計図をもとに体を成り立たせ
ている。
D 腸と肝臓の健康状態を高める
・有害物質の排出と解毒能力を高める。
○良い食べ物の五つの条件
@有害物質を含んでいないもの
A食性にかなったもの
B酵素が“生きている”もの
C栄養のバランスがよいもの
D消化に負担をかけないもの
○食事の基本
マ=豆類(特に大豆や大豆食品)
ゴ=ゴマなどの種実類
ワ=ワカメなどの海草類
ヤ=野菜(いろいろな種類のものを)
サ=魚(できるだけ小型の青魚を)
シ=しいたけなどのキノコ類
イ=イモ類(いろいろなものを)
蛇足になりますが、この本では、噛むこと(咀嚼)の重要性は、指摘されていませんが、軟食文化からの脱却をするための合い言葉があります。それは【オカアサンハヤスメ】から【マゴハヤサシイ】です。それでは、【オカアサンハヤスメ】とは、
オ=オムライス
カ=カレーライス
(ア=アイスクリーム)
サン=サンドイッチ
ハ=ハンバーグ
ヤ=焼きそば
ス=スパゲッティ
メ=目玉焼き
これは、成長期の子どもに避けさせるべき食事なのです。 |