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奪われし未来

■第5号 DES2 (2006年02月20日)
では、前号に続きDESのお話をします。
DESに暴露すると膣組織の奇形やガンが現れるというのです。このことは、ボストンのマサチューセッツ総合病院で、1966年〜1969年にかけて、膣の明細胞腺ガンが7例確認されていることでもわかります。しかも、このガンは、通常は50歳以下の女性には発生することがない珍しいガンであるにもかかわらず、この7例は、15歳〜22歳までの女性だったのです。
しかも、この患者の大半の母親が、妊娠3カ月以内にDESを服用していたというのです。また、ある女性は、検査の結果、膣の奇形がわかったのですが、これは、その女性の母親が数十年も前に服用していたDESに原因があるらしいということなのです。
DESの影響は、女性だけではなく、男性にも及びます。母親が服用していたDESに子宮内で暴露していた男性には、精子の奇形や関節炎などの免疫系障害、精巣の下降不全、精巣上体に生じた嚢胞さらには精巣ガンにかかるというのです。
DESの場合も、サリドマイドと同様に、量より時期が重要な意味を持っています。DES服用の時期が、妊娠20週目以降の場合には、産まれてきた子供に生殖器の奇形は生じませんが、10週目以前では、膣の腺ガンあるいは子宮頸ガンを誘発する可能性が高まるのです。さらには、子育てに対する興味、不安、神経性食欲不振(拒食症)、強迫神経症そして、重篤な鬱状態に陥る率を高めることなどが、わかってきました。
こうしたDESにまつわる事実は、化学物質が胎盤を難なくすり抜けて、胎児の成長を阻害するばかりか、数十年後にまで影響を及ぼすことを示しています。そして、この事実は、成長期に微妙なホルモン・バランスが阻害されることの恐ろしさを物語っているのです。
さらに、これらの事実は、人体が、合成化学物質とホルモンを混同してしまうおそれがある、ということを示しており、これは、人類全体に関わる重大な問題なのです。それゆえに、合成化学物質の使用に関しては、慎重に慎重を期してもなお不十分である、と考えなければならないのではないでしょうか。
人類の進化は、動物の持つ機能の類推を通じて、便利な道具を創造し発展してきたという一面があるように思います。しかし、それは、人体の外側に限り、人体の内側には、確実な安全性が保証されない限り踏み込むべきではないと考えますが、いかがでしょうか。
では、次回まで、楽しくお過ごし下さい。(^‐^)

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