第8号 ホルモン様合成化学物質2 (2006年03月13日) ホルモン作用攪乱物質については、解明されていない事柄がたくさんあります。どこかの政府のように、それが解明されるまでは使用してもよいということになると、アスベスト問題のようになりかねません。そんなおそれのある問題は、このホルモン作用攪乱物質だけでなく、以前に説明させていただいた、電磁波についても同様です。ですから、危ないなと気づいた個人個人が自衛しなければならないのではないでしょうか。そこで、次に、ホルモン作用攪乱物質をいかにして避けるよう心がけるのかについて、書いていきましょう。 ○水に注意しましょう ホルモン作用攪乱物質の多くは、塩素系の合成物質です。そして、水道水は、塩素処理されていますが、ホルモン分泌系に影響は及ばないようです。 しかし、農薬や工場廃液などには、数百種類もの有害化学物質が含まれています。これらの物質は、バクテリアや微生物や不快な臭いを取り除くフィルターでは、除去できないのです。ですから、水道局がこういう物質のチェックをしているか、確認するのが望ましいのです。もし疑問があるのなら、蒸留してから飲むようにしましょう。瓶詰め天然水の安全性を過信しないようにすることも必要です。特に、ペット・ボトルは要注意です。 ○食べ物に気をつけましょう ホルモン作用攪乱物質の60〜70%は、農薬、除草剤、殺虫剤などです。ですから、有機栽培の野菜や果物を購入するようにしたほうがよいのです。 鮮魚は、動物性タンパク質を含む食材としては、もっとも体によいものの一つなのですが、汚染されている可能性があります。ですから、魚の汚染情報に注意しておく必要があります。 また、PCBなどの汚染はもちろんですが、餌に抗生物質を混ぜて育てている牛、豚、鶏などがあります。また、養殖魚でも、抗生物質を使って養殖しているものがあります。このような動物性脂肪は、極力避けるようにしたほうがよいでしょう。 それから、プラスチックと食品の接触をできるだけ抑えましょう。例えば、食品を暖めたり、電子レンジにかけたりする場合は、食品をプラスチック容器に入れたり、ラップで包むのはやめましょう。カップ麺の容器の要注意です。 ○化学物質の使い過ぎと暴露を避けましょう 合成化学物質の大半は、気化して、机や家具、衣類などに付着します。つまり、手を触れれば、暴露してしまいます。手洗いの習慣を付けることが、汚染物質への暴露を減らすための簡単で有効な方法です。ですから、床の上で遊ぶ子どもの安全を守るためには、手洗い習慣をつけましょう。 また、殺虫剤は、動植物を死滅させるようにつくったものです。だから、想定外の害を招くおそれがあると考えた方がよいでしょう。芝生に殺虫剤を散布することもやめた方がいいでしょう。もちろん、自分だけではなく、ご近所にもお願いし、最低でも、芝の手入れ時期だけにするよう、協力しあいましょう。 もちろん、ペットも殺虫剤に暴露しないように。ですから、ノミの駆除で、殺虫剤に頼らないことが、家族の安全にも大事なことなのです。こまめな毛の手入れ、のみ取り用の櫛の使用、そして、定期的なシャンプーで対策しましょう。 室内犬やネコを飼っているのであれば、定期的に、床板の継ぎ目までしっかり掃除をする必要があります。また、ペットの寝床をこまめに洗いましょう。 このほか、乳児には、ペンキやニスを塗っていない木製か天然繊維の玩具を使わせ、プラスチック製のものは、噛ませないようにしましょう。 ちょっと神経質すぎる様なところもありますが、有害か否かが解明されていない以上は、慎重にしなければならないのではないかと思います。【後悔先に立たず】です。 本文は、360ページにも及びますので、詳しいことは、どうか『奪われし未来』をお読みください。では、新シリーズまで、楽しくお過ごし下さい。(^‐^) |